3月下旬に発表されたハーバード・ビジネススクールの調査によると、
コロナ禍で在宅勤務をしている労働者のうちの
「81%が出勤再開して毎日オフィス勤務することに反対!」
という結果が得られたそうです。
そして、同じ調査では、
たった18%の回答者が「通常通り毎日出勤してオフィス勤務をしたい」、
27%の回答者は、「今後も毎日在宅勤務をしたい」、
61%の回答者が「在宅勤務とオフィス勤務のミックスが良い」
と答えています。
しかし、個人的にびっくりだったのが、子持ちの人ほど「毎日通勤してオフィス勤務をしたい」と回答したそうです。私個人の予想では、在宅勤務をすると子供のデイケアに掛ける費用が節約できるので、子持ちの人ほど在宅勤務を希望するんではないかと考えていました。意外や意外ですな。
この調査結果の意味することは・・・?
どうやら、子持ちの人は、毎日一日中自宅で子供と時間を共に過ごすことにうんざりしてきているということのようです😅。なら、「なんで子供作ったんだい?!」という単純な疑問が沸いてきますが(私は子なしですので)、子供と毎日自宅にいるとストレスが溜まるし、仕事に集中できない、ということでしょうか?!何とも面白い結果が出ましたね😄。
さらにさらに、面白いのが、「独身者に比べて既婚夫婦も通勤再開(職場復帰)を希望している」そうです。
あ、これ我が家ですわ~😂。確かに、主人が毎日自宅でビデオ会議とかやっていると、こちらは静かに物音も立てられないので(キッチンで物音立てようもんなら怒られます😢)、あと、うちのバカ犬が吠えるとなぜか私の所為になります😿。もうね、面倒だしウザいですわ~😅。だからこれは納得!
でも、こういうわがままを言ってられる人というのはホワイトカラー職の人ですからね。ブルーカラー職の人たちにはこういう選択肢すら与えられていないわけで。恐らく、ブルーカラー職の人たちに言わせてみると、
「何贅沢言ってるんだい、そんな文句があるんなら、私にあんたの仕事ちょうだいよ!😡」
なんて言われても仕方がないかもしれません。もちろん、職能的に資格該当するかどうかは別の話として。
しかし、この調査結果から言えることは、
少なくとも独身者にとっては、このコロナ禍における在宅勤務制度は絶好の勤務条件となり、一度味を占めてしまったが最後、もう元通りには戻りたくない!という衝動にかられ、”一度手に入れた特権を手放したくない症候群”になってしまったようです。
これって、ただのわがまま(若者)連中じゃない?
て思いませんか?恐らく、今独身のアメリカ人の大半はいわゆる”ミレニアム世代”でしょう。もちろん、離婚経験のある中年独身者もいるでしょうが、大半は若者だと思います。
アメリカではこの”ミレニアム世代”というのは大体1982年~1990年生まれ(人によって若干のズレがありますが)の人たちで、その他世代の人(私はミレニアム世代の一つ上世代のGen-X)にとっては、
団塊世代(ベビーブーマー)の親に甘やかされて育ったわがまま
権利の主張ばかりして実際の行動が伴わない
プライドが高い
自分は凄く優秀だと思っている
欲しいものは何でも買ってもらえる・手に入ると思っている
などなど、かわいそうなほど悪いイメージがある世代です。
だから、正直、この調査結果も”これだからミレニアム世代は・・・”と思われても仕方がないように思います。
私はコロナ禍以前から自分で在宅ビジネスやっておりますので、コロナでの勤務体制の変化は無しですが、もし、企業の従業員でオフィス勤務を強制されたらすんなり受け入れると思います。
だって、反対したがためにクビになったらシャレにならないもんね~。
これは、先日、CNBCのニュースで耳に挟んだ話ですが、
アメリカ人の在宅勤務者調査で、約58%の人たちが、
「現在の雇用者が職場復帰を強制したら転職を考える」と回答したそうです。
現在の全米失業率はまだ6%台ですから、それほど転職が余裕でできる状態にまで景気は回復していませんけどね。こんな余裕をかます人たちっていったいどういう生活感しているんだろう、と他人ながら心配になりますわ😓。
でっちゃけ、私の自宅から通勤範囲内で、上記のようなわがまま言って転職して空き急募しているんであれば、私は喜んで応募しちゃいますよ。
皆さん、このアメリカの近況どう思われますか?
日本ではありえなさそうですが、これがまかり通るのがアメリカ社会の変なところでもあり、厄介なところでもあります。